趣意書


設立趣旨書


 川崎市は南部は京浜工業地帯の中核、北部は緑豊かな東京のベッドタウンとして知的レベルの高い住民の住む都市である。現在も既に相当数の定年退職者(シニア)が居住しているが、「川崎都民」という言葉が示す通りこれまで地域の活性化活動に消極的であったことは否めない。
 また今後はいわゆる「団塊の世代」が定年を迎えることにより、知的シニアは急激に増加する。
 これらのシニアが知的な面で活発に活動する場も一部で生まれつつあるが、川崎市在住の市民による手作りの活動の場は少ないのが現状である。

 本法人の目的は、
(1)原則として川崎市に居住するシニアが、地域活性化のために活動する場を提供すること、
(2)地域のニーズに密着した各種のテーマについて、シニアの持つ知恵と経験を活かして解決を図る
   プロジェクトを創出し地域の活性化に資すること
 の二つである。

 活動の基本方針としては、
(1)事業型として活動展開できるように検討を深めること 
(2)会員の知恵を活かして、具体的に新しいプロジェクトを創出すること
(3)趣旨を広く市民に訴え、賛同する会員を集めること
 を掲げて活動を推進してきた。

 本法人は、平成16年6月に川崎市の呼びかけで市内各区に居住するシニア37名が集まり、「川崎市シニア地域創造ワークショップ」の名称のもとで、集合し検討を進めてきた活動が母体となっている。これまで数次の会合を重ね、幾つかのテーマについて活発な議論を経て成果を得られた。
これらの成果について、今後もなお検討を深めて近い将来NPO法人化を目指すべく、新しく任意団体を設立し活動を続けることにした。活動は平成17年4月から開始した。その結果特定非営利活動法人化の目処がたったので設立するものである。

 現時点で活動を展開している具体的なプロジェクトは、以下の三つである。
(1)地域情報受発信プロジェクト
  ・シニアのパソコンリテラシーの向上を目指すシニア向けパソコン教室開催
  ・シニア向け行政情報、地域情報の発信
(2)シニアスキル活用プロジェクト
  ・シニアの持つスキルをデータベース化し、これを活用した各種市民活動の展開(スキル交換)
  ・学童保育にシニアの知恵を活かす地域教育力向上のための活動支援事業活動
  ・シニアの持つ「編物」「英会話」等のスキルを活かした教室開催
(3)商店街活性化のためのコラボレーションプロジェクト
  ・商店街活性化のためのコラボレーション
 
平成18年1月19日
法人の名称 かわさき創造プロジェクト
設立代表者 上嶋 正義